塾では手の届かなかった生徒を、ここでサポートする。越谷校舎・金井先生のこと

越谷校舎に来ると、職員の金井先生が生徒の名前で話しかけます。
入学してすぐの生徒でも、週1日だけ通う生徒でも、最初はほとんど話せなかった生徒でも、名前を知っていて、今日の状態に気づいていて、その子に合った言葉を選んで話しかける。それが、この校舎の日常です。
金井先生はそれを当たり前のことだと言います。
「100人いれば、100人の正解がある。だから一人ひとりに伝わる言葉を選ばないといけない」と。
この記事では、越谷職員・金井先生にお話を聞きました。
塾講師を8年間続けた後に転身した理由、「結果ではなくプロセス」という考え方、そして今年度初の卒業生となるSさんとの歴史を、先生の言葉でそのまま届けます。
職員紹介
金井先生 越谷職員

塾講師を約8年間務めた後、通信制高校・フリースクールの分野に転身。
成美学園の学園長の理念に強く共鳴し、まず別の校舎で半年間勤務したのち、2025年4月に越谷校舎に着任。
「結果ではなくプロセスを追う」という成美学園の方針が自身の肌に合っていると語る。
「越谷校舎に来た理由を教えてください」

塾講師をしていたとき、ずっとジレンマがありました。
「偏差値」「合格実績」そういう数字を追うことを求められる仕事でした。
その中で、勉強についていけなくなった子を応援したくても、応援できない場面が続いた。
(約8年間、先生として生徒と向き合い続けてきた。その年月が、転身の理由をより重くしている。)

通信制高校で働きたいと考えていたとき、成美学園の社長の心・考え方に出会ったんです。
2週間に1回、オンラインで打ち合わせていくうちに、この人の理念をそのまま持って働くことが、自分のスタンスに一番合致すると感じました

塾では、結果が出ている子しか輝けない場面がどうしてもあった。
でもここは、学校に来られるようになるまでの過程を一緒に歩く場所です。その違いが、私には大きかった
「前職との一番の違いは何ですか?」

結果ではなく、プロセスを追うことです
(言葉に間を置かず、はっきりと言った。)

塾では、合格したかどうかが最終的な評価軸でした。
でも成美学園の方針は違う。
「学校に今まで通えなかった生徒が通えるようになる、笑顔を取り戻していく」
そのプロセスを重視する。それが自分の肌に合っています

実際、一見不登校だったとは思えないほど生徒が明るくて、毎日学校に来たくなる環境を作れていることに、深く感動しています。
入学当初とは全然違う表情をしている子を見ると、本当にこの仕事を選んでよかったと思います
「生徒との関係で、印象に残っていることはありますか?」

最初は意見が合わなくて、良い関係を築くのが難しかった生徒もいます。
良かれと思って伝えた言葉で傷つけてしまったこともありました
(しばらく間があった。)

でも、諦めなかった。コミュニケーションを取り続けた結果、距離が縮まった。
今は一緒に卒業を目指しています

100人いれば100人の正解がある、というのはそういうことです。
伝え方が間違っていたら、どんなに正しいことを言っても届かない。
ボタンの掛け違いが起きてしまう。
だから、その子に伝わる言葉を毎回選ばないといけない

「生徒が来てくれないと自分たちの仕事がなくなる」というのは本当のことで、正直言うと、自分のほうが生徒からパワーをもらっています。
綺麗事ではなく、本心からそう思っています
「今年度初の卒業生・Sさんについて、教えてください」


Sさんは越谷校舎の一期生で、今年度で初めての卒業生になります。持病で朝起きることが難しく、全日制への通学が困難な状況で入学してきた

最初は学習の進め方で意見が合わなかった。でも今では一緒に卒業を目指している。
その過程が、越谷校舎で起きていることを一番よく表していると思っています
(Sさん自身も、越谷校舎での変化を語ってくれた。)

中学のときは『わからない』が積み重なって、一気に成績が落ちてしまいました。
でもここでは、わからないときに何回でも教えてもらえる。
たとえ話で教えてもらえる。自分のペースに合わせてもらえる。ちょっとずつ理解が進んでいく感覚があります

中学校のときは頭髪検査で前髪が少しかかっただけで切ってこいと言われて、個性が全部潰されているような気がしていました。
でも越谷校舎は、自分に合った良いハマり方を教えてくれる場所です。校則がなくて、自分のままでいられることが自信につながっています
「学習指導へのこだわりを聞かせてください」

塾講師8年間の経験は、ここでも活かしています。
通信制高校の学習って、レポートをただこなすだけの作業になりがちなんです。でも私は、そうしたくない

社会に出たら、全日制も通信制も関係ない。
将来しっかり仕事に取り組むための練習として、高校生のうちから学習と真剣に向き合ってほしいという思いがあります。
生徒に寄り添うだけじゃなく、学習という壁を一緒に乗り越えないと卒業できない。
だから何科目でも、丁寧に教えます
(例えば社会科が苦手な生徒には、ただ暗記させるのではなく、プラモデルや職人の話に例えて面白い知識を絡めながら教える。その子の興味に引っかかるルートを毎回探す、という指導が続いている。)

マンツーマンで教えてもらえるのが本当にありがたいです。
わからないときに何回でも聞けて、たとえ話で教えてもらえる。頑張る理由になっています
「入学を考えている方に、メッセージをお願いします」

面談には、私も必ず同席します。
職員の私が直接会って、その生徒と約束を交わします。入り口から、一人ひとりと真剣に向き合いたいから
(その言葉に、この校舎の姿勢が凝縮されていた。)

今うまくいっていないことがあっても、それはその子のせいじゃない。
合う場所に、まだ出会っていないだけだと思っています。ここが合うかどうか、まず説明会に来て確かめてみてください

越谷校舎は、普通がいっぱいあって、正解がいっぱいある学校にしたいと思っています。
一つの型に一つの正解を押しつけるのではなく、ここには色んな普通があって、色んな正解がある。そういう場所を作り続けたいと思っています
「その子に合った正解を一緒に探す——それが私のスタンスです」と金井先生は言います。記事で伝えられることには限りがあります。先生と直接話してみてください。


