卒業後の進路、どうなりますか?
——通信制高校から大学・専門学校・就職へ

「通信制高校のあとって、ちゃんと進学できるんですか?」
入学相談の場で、保護者からこの質問が届くのは珍しいことではありません。通信制高校への不安の多くは「卒業できるか」ですが、もう一つ、「卒業したあと、どうなるのか」を心配している方も少なくない——と、成美学園の学園長・酒井は言います。
「大学に行けるか」「就職できるか」「まだやりたいことが決まっていないけど、それでも大丈夫か」——この記事では、卒業後の進路について、酒井学園長に率直に聞きました。
酒井 一光 学園長
2007年に通信制サポート校として成美学園高等部を創設した。
「音楽を通じて人が変わる瞬間に出会えること」が教育の原点。その感動を全国の生徒に届けたいという思いで、現在は学園長として関東28校舎の拡大を牽引している。学園の指針「認めて・引き出して・応援する」を体現し、開校以来の歩みを誰よりも知る人物。
卒業生の進路は、専門学校・大学・就職の順で多いです。
「進路の実績として多いのは、専門学校、大学、就職の順です。」
通信制高校というと「大学には行きにくい」というイメージを持つ方もいますが、成美学園では専門学校・大学への進学が就職より多いというのが実態です。
大学進学についても実績があり、神奈川歯科大学などへの進学者が出ています。短期大学への進学者もいます。
大学進学を目指す生徒に対しては、指定校推薦の枠も活用することができます(詳細は在籍の通信制高校「成美学園高等學校」側の制度となるため、入学相談にてご確認ください)。
「なりたいものが見つかれば、そこに向かう力はつく。それが成美学園の学校生活の中で起きることだと思っています。」
1年生のうちから、「3年後の自分」を考えます。
「私たちは、未来から逆算することを大切にしています。1年生の時から、3年後自分がどうなっていたいかを考えさせています。」
全日制高校では「進路について真剣に考えるのは3年生になってから」というケースも少なくありません。成美学園では、1年生のうちから「将来どうなりたいか」を考える機会が日常に組み込まれています。
授業は1コマ40分・少人数制で、先生が生徒一人ひとりとコミュニケーションを取る時間が全日制高校より多く確保されています。「コミュニケーションを取る時間が多いからこそ、進路を考える時間が充実する。そこは全日制よりも豊かかもしれない」と酒井学園長は言います。
3年間という限られた時間の中で、ゴールから逆算して「今何をすればいいか」を先生と一緒に考えていける体制があります。「ゴールに向けて違うことをやっているケースもある。そこの軸を戻してあげることが、私たちの仕事の一つです」。
担任は授業の時間だけでなく、日常の雑談の中でも生徒の興味や悩みをひろっています。「あの子、最近こういうことに夢中になっているな」という変化に気づき、進路の話につなげていく。少人数制の環境だからこそできる関わり方です。
「まだやりたいことが決まっていない」でも、大丈夫です。
入学時点で将来の目標が決まっている生徒ばかりではありません。むしろ、「何がしたいかまだわからない」という生徒が多数派です。
「なりたいものが見つかるのは、日々の生活の中からです。授業の中で気づくこともあるし、クラブ活動の中で見つかることもある。友達との会話がきっかけになることもあります。」
成美学園では、学校生活そのものが進路探しの場になっています。午後の夢授業や多彩なクラブ活動は、単なる課外活動ではなく、「自分は何が好きか、何が得意か」を発見するための機会として機能しています。
「社会につながるプログラムを積極的に取り入れています。そういった経験を通じて、卒業後の自分をイメージできるようになっていく生徒が多い。」
入学時点でやりたいことが決まっていなかった生徒が、3年間の学園生活を経て「この道に進みたい」と明確な目標を持って卒業していく——そういった変化が、成美学園では繰り返し起きています。
音楽・eスポーツ・アニメ声優科が、将来につながることもあります。
成美学園には、通常の授業に加えて、専門性の高い学科が設置されています。
音楽科では、現役プロ講師による年間48回の専攻レッスンを受けることができます。
ボーカル・ギター・ドラムなど複数の楽器に対応しており、初心者から取り組める環境です。「音楽を仕事にしたい」「音楽を続けながら高校も卒業したい」という生徒のための本格的なカリキュラムです。
eスポーツ科では、高卒資格の取得とeスポーツ活動を両立できます。
ゲームのスキルだけでなく、動画編集・デザイン・IT・英会話なども学べる構成になっており、「好きなことをベースに、社会で使えるスキルをつけていく」という考え方が背景にあります。
アニメ声優科は、2025年度に宇都宮校舎に新設された学科です。
声優・イラスト・ダンスの3コースがあり、地元テレビ局との連携も行われています。
これらの専門学科は「好きなことで生きていきたい」という生徒にとっての選択肢であると同時に、好きなことを通じて自信をつけ、卒業後への見通しを持てるようになる場でもあります。
「全日制より、進路を深く考えている可能性がある」
好きなことを深める場が日常にある。先生が一人ひとりと向き合う時間がある。取材の終わりに、酒井学園長はこんなことを口にしました。
「全日制高校より、進路を深く考えている可能性がある、と思っているんですよ。コミュニケーションを取る時間が多い分、本当に自分がどうしたいかを突き詰める時間が充実していると思いますから。」
6時間の詰め込み授業で一日が終わるのではなく、午後の夢授業・クラブ活動・先生との日常会話——そういった時間の積み重ねが、「自分はどう生きたいか」を考える機会になっていく。その積み重ねが、卒業後の進路に形として現れていきます。
「学校生活を通じて目標が明確になっていく子が多い。それが、私たちの学校の強みの一つだと思っています。」
進路のことも、まず相談してみてください。
「進路はまだ決まっていないけれど、大丈夫だろうか」「うちの子に合う進路を一緒に考えてほしい」「専門学科について詳しく聞きたい」——そういった相談は、学校説明会や個別相談で受け付けています。
進路についての不安は、先生と直接話してみることで、解決の糸口が見えてくることが多いです。





